どうして私がオルタナティブスクールと開墾しながら自給農を楽しむ村作りを一緒にはじめたのか。⁣

⁣「今」という時間を楽しむ為の施設も学校も沢山ある世の中で、どうして小中学生向けのスクールと会員制の村作りをセットにしたのかには幾つかのとても大きな意味があります。⁣

その一つは卒業してから(勿論、生徒として在籍している期間の中でも)何か困ったことがあったり(ご両親が亡くなった、いじめにあった、大切な人との別れ、事件に巻き込まれた。など様々な要因)や挫折したり、生きる希望を見失ってしまうことがあった時に、帰って来れる場所を子どもたちに用意しておきたいと思ったからです。⁣

自給農をする畑がある村だったら、気兼ねなく何日でも何週間でも何ヶ月でも宿泊して、畑の作物を食べて話したくなったら信頼できる人に話して、元気が戻るまでのんびりと心の栄養補給ができるから。⁣

これは自然の中の畑もある村だからよくて、誰かのお家を訪ねてスーパーで買ってきた食材だと申し訳ない気持ちが生まれてしまうから気後れしてしまうけど、自然のものを自分で収穫して食べる経験を(もっと言えば、畑以外にも森の中の山菜も木の実も美味しくいただく経験をスクール生時代にたっぷり味わっておくと)誰に遠慮することもなく、自然の恵みを頂きながら、第二の家のように故郷として滋養の時を過ごすことができるなと思ったからです。⁣
それに、心が疲れた時は自然の中で過ごすことが何よりのご馳走になるから。⁣

現代社会は失敗したら終わり。そんな風潮が色濃く残っている現状もまだまだ多く見かけるし、インターネットもスマートフォンも普及して便利になったようで、実は子どもたちにとっては問題も発生しやすくなっていて様々な事件に巻き込まれる子も少なくない。⁣

親に言えない時だってあるし、親のことを心配する子もいたりして、小さな心が張り裂けそうな時に誰に話していいかわからない時もあると思うんです。⁣

そんな時にも森の中にある穏やかな村なら気兼ねなく訪れることができて、心が癒えたら話したいことを話せる人がいる。⁣
そんな場があったらいいなと思って、スクールと衣食住を完結する村作りをセットで行っています。⁣

5年後、10年後、20年後、30年後、あいのもりのスクールで出会った子どもたちがそれぞれの道を歩んでいく中で、つまずいたって帰れる場所があって、必ず守ってくれると思える人がいてくれたらいいなと思っています。⁣

私も、夫も、校長も事務局のみんなもスタッフみんなが同じ気持ち。⁣

今だけ楽しい場を作るのではなくて、ご縁があった子どもたちの一生、未来まで見据えて心も体も健やかに成長してくれるよう、見守りながらせっせと田畑を耕して、汗水垂らしながら生きている幸せや本当の意味での豊かさを伝え続けていきたいなと思っています。⁣

備えあれば憂なし!!⁣
こんな風に未来を想って今を生きていたら、きっとご褒美に子どもたちが幸せな報告もたっぷりしてくれる日が来るはず!そんな風に思ったりもしています。⁣
いつもそこに行けば会える、あそこに集まる人たちは安心。⁣
そんな場にしたいから、会員制のコミュニティ。村作り。⁣

5年後、10年後、20年後に今よりもっと笑えるように、幸せであるように、この夏も楽しみながらおじさんおばさんは頑張りたいと思います😊⁣


あいのもりビレッジ 代表理事 新国愛美 ⁣